脳波計を着けてColorsのババ抜きをプレイする様子

色の移ろいが勝敗を分かつ新次元の心理戦

Colors

もしも、その人の"今"が色になったら?

ポーカーフェイスを装っても、内なる揺れはごまかせない。

カフェでColorsの照明を使いながらボードゲームをプレイする様子
U-CafeにてColorsを使いながらボードゲームをプレイ
MVを鑑賞しながら照明の変化を検証する様子
テスト中の様子。MVを鑑賞した際の照明の変化を検証

Movie

コンセプトムービー

Voice

体験者の声

「純粋にとても楽しかったです。本質的な自分が自然に出てきたと思います。駆け引きをすることでライトの色が変化していたため、今後どういった脳の使い方をすれば脳波、ライトの色が変化するのかがわかるようになるとより一層駆け引きが面白くなる気がしました。集中しているときの色だったり、食事をしている際のおいしい、好き嫌いなどでも色が変化したら面白そうだなと思いました。」
— 20代女性
「とても楽しく、面白く、興味深い体験をすることができたなと感じました。ジョーカーかどうかを聞かれた際のライトの挙動や自分のカードを引いてもらう際の挙動など、自身の性格等が可視化されている感覚で少し恥ずかしさも感じるような不思議な感覚でした。就寝時の色変化はどうなるのかといった興味や、Colorsをアートといった"自分"を表現させる1つの手段にすると面白そうといったアイデアを思いつきました。」
— 20代男性

About

作品について

01

Concept

Colorsは、脳波を使って「今のあなた」の状態を色として映し出すプロジェクトです。表情には出にくい心の動きを、あえて他者との駆け引きの中に持ち込むことで、コミュニケーションの新しい形を探ります。舞台は、誰もが知るババ抜き。感情や感性がデジタル化された先の日常を、遊びとして体験できます。

02

How it works

仕組みはシンプル。脳波計でプレイヤーの脳波を読み取り、その信号を色へ変換するプログラムを通して、手元の照明の色が刻々と変わります。相手の色の変化が、ゲーム中の「手がかり」になるのです。こうして、互いの心の内を読み合う駆け引きが生まれます。

03

Future

本作が描くのは、生体信号が単なる計測データではなく、対話や遊びのインターフェースとして扱われる未来です。言葉にしにくい心の状態を空間の演出やゲームのルールに接続する。それは、人と人との関係性そのものを更新する体験へと発展していきます。

Technology

システム構成

  1. 1. 脳波計(PGV社製 HARU-2を利用)
  2. 2. 脳波計の信号を色へ変換するプログラム
  3. 3. 色を変えられる照明

色への変換方法は、次の通りです。まず、脳波計で取得した信号を周波数解析します。次に、周波数スペクトルを主成分分析し、赤・緑・青(RGB)に対応する3つの信号を取り出しました。

脳波の信号を色に変換するプログラムの画面

Developer's View

開発で見えた課題

瞬きのノイズや体動などのノイズが信号の中にかなり乗ります。また、緊張からくる発汗により電位が変化する可能性もあり、脳から出る信号だけが色に反映されているわけではありません。今回はノイズも含めて「今の状態」としていますが、より脳からの信号を取り出した体験をしてみたいです。

周波数解析を実施すると、解析するための信号を取得する窓幅を少なくとも数秒程度とる必要があり、リアルタイム性が低下します。そのため、実際に光の色をつかって駆け引きするには、かなりゆっくりプレーしていく必要がありました。

脳波が人やセッションによって違うため、脳波の信号を用いて、全員に共通する意味合いを色で反映することができませんでした。今回は、人それぞれ色の意味合いが違う実装になっています。どんな時にどんな色になるのかを探りながらのプレーにも面白みがありましたが、色の意味が共通になれば、最初から色を使ったババ抜きがプレーできます。